フルパルプゴム銃「ディンゴ」を作ろう!(対象年齢8歳以上) れでぃーず&じぇんとるめん! 夏です。夏がやってきました! 夏と言えば……山、海、そして大量の宿題! 算数、漢字ドリルなら毎日コツコツやれば終わりますが、夏休みの自由研究や自由工作にまよっている人もいるのではないでしょうか。 そこでおすすめなのが、「フルパルプゴム銃」! その名の通り、紙で作った輪ゴムをとばす銃です。 「えー? 紙?」と言う人もいると思いますが、紙をあなどってはいけません。 ここまで読んで、「ちょっと面白そう」と思った人は続きを見てください。 1.紙で輪ゴム銃が作れるの? このコーナーでは「ボール紙」と呼ばれる紙を使用します。 ティッシュのはこなどに使われている、表は白、裏は灰色というごくありふれた紙です。ティッシュのはことかコーンフレークのはこもボール紙だと思います。 一枚一枚はペラペラの紙ですが、何度も何度も重ねてはり合わせることにより、輪ゴムのあつりょくにたえられる物になります。 ぶんぼうぐ屋へ行けば、かなりでっかいサイズで売っています。この文を書いている人が通っているぶんぼうぐ屋では一枚50円で売っていました。 どうせなら10枚ぐらい、どばっと買ってしまうことをおすすめします。 2.作るのに必要な物   ボール紙(特大サイズを2〜3枚)、ようじ2本いじょう(穴あけや、トリガーのじくになります)、はさみ、カッター、木工用ボンド、アロンアルファ(液タイプ)、丈夫な作業台、ペットボトルのかけら(板バネ)。   ……そして大量の輪ゴム。サイズは#16がおすすめです。(はこ買いしてしまいましょう) 作業台は、カッターがオーバーラン(つまり切りすぎちゃったとき)つくえとかにキズを付けないようにするための物です。カッターマットを買うこともできますが、ただの木の板でも十分です どうでしょうか? 材料はわりと少ないですね!  しかし、しれんはここからです。 3.作る手順(1) まず、ZumaA2さんのブログの「手軽な工具でメタル輪ゴム銃製作《準備編》」からせっけいずをいんさつしましょう。(わからなければお父さんに手伝ってもらいましょう) そして、そのままぺったりと(しわができないように)ボール紙にはってしまいましょう。 次に、せっけいずをはったかみを、ぶひんごとに切ります。 そうしてできあがったぶひんを「マスターパーツ」とよぶことにします。これは大事な物なのでビニールのふくろに入れておきましょう。 4.作る手順(2) さて、さいしょのしれんです。 マスターパーツをもとに「ケガキ」をします。ここでは、マスターパーツをボール紙にのせてふちをなぞり、コピーを作っていくことです。 「ケガキ」をするときは、ボール紙とマスターパーツの間に輪ゴムを入れると、ずれにくく、楽に「ケガキ」することができます。 さて、作らなければならないコピーの枚数ですが、銃身10枚、左右補助フレーム6枚、グリップ中10枚、トリガー&フック4〜5枚。グリップ外8枚。 ぐらいです。 さらに、トリガーやフックの穴を開けなければなりません。1枚1枚穴を開ける必要があります。パーツの穴を開けたいところに×になる感じで、カッターをさします。(切るひつようはありません) そしてその×印のまん中にようじをさして、ぐりぐりして、そしたら穴あけは完了です。 「ケガキ」の終わったマスターパーツはふくろに戻しておきましょう。 この数を見てやる気をなくした人もいるかもしれませんが、「オレはまだ大丈夫だ!」と言う人はこのままさいごまでおよみください。 5.作る手順(3) だい2のしれんです。 きほんとなる銃身の作り方だけ書いておきます。他のパーツもほとんど同じなので。 銃身は、内がわから外がわへはっていきます。 右からはっていったり、左からはっていくと、ボンドのしっけを紙がすってしまいグニャグニャになってしまうからです。 なるべく左右きんとうになるように作っていきましょう。 板バネも、この時点で付けておきましょう。 トリガー&フックはようじで回転じくを付けておきます 6.作る手順(4) さぁ、しれんはのりこえました! 後は組み立てるだけです! が、少し待ってください! まずは仮組(かりぐみ)して、トリガーやフックが動くか試さなければなりません。 ちゃんと動いていますか? どこか引っかかっている場所があればけずったり、ぎゃくに動きすぎてしまう場合は紙をはって出っぱりを作ったりといろいろ工夫してみましょう。 特に、このトリガー&フックのちょうせいはむずかしいところです。でも、ここでしっかりと作っておかないと、ゴムが飛ばなかったり、ゴムを引っかけただけで飛んでいってしまったり、といろいろ大変なことになります。 しっかり動くようだったらパーツにのりをはってこていしましょう。 7.ちょっと上級者向けのポイント 材料に「アロンアルファ」と書いてありましたが、あれは接着するための物ではありません。 先端のゴムが架かる部分やトリガー&フックにしみこませ、パーツを強化する時に使えます。 手にくっつくと大変なので、紙工作初心者の方にはお勧めしません。 8.さいごに ここまで読んでみて、どうでしたか? 作りたくなった人は、さっそくぶんぼうぐやへ行ってみましょう。 ただ、ひたすらなぞったり、ひたすら切って貼ってを繰り返すので、精神の修行になるかもしれません(笑) これを書いている人は2日ぐらいで作っていますが、はじめての人は4,5日かけて、ゆっくりしっかり、いい銃を作っていくのもいいかもしれません。 以上です。ここまでお読み下さりありがとうございました。